ab059be9.jpgニッポンがネリカ米をプロデュースしはじめてから久しい。(リンクはUNDPのフライヤー。いきなり「アフリカの飢餓を救う」と書いてあるところがひいてしまう。まるでアフリカすべてが飢餓に陥っているかのような表現に取れる)
賛否両論有り、議論の余地有り、課題ありではあるものの、ネリカ米の促進に力を入れているJICAを筆頭に、ウガンダなどではけっこうなプロジェクトが進行しているとのこと。いままでネリカについては知っていたが、実際詳しい話を聴くのは初めて。

ちなみにネリカ米とは、New Rice for Africaというやつで、品種改良され、旱魃に強く栄養価も高く、育ちも早く、という利点を兼ね備えたもの。ただし、これらすべての利点を同時に併せ持つことは難しいという。
同じ「ネリカ」でも多くの種類があるらしく、まだまだ品種改良の余地はある。

写真は、実験農場から収穫されたネリカ米。ゾウさんたちは本文と関係なし。

さて、ジンバブエで果たしてネリカ米が普及するのか。
現在食糧不足に陥ってしまうほどのこの国の農業の落ち込みようは、政治経済的混乱に起因するところが多く、また種子や肥料等のインプット不足は外貨の不足にもよるものである。ここをまず第一に解決しなければ、農業の建て直しどころではないのが実情だ。

また、ジンバブエではむろん主食はメイズの粉から作ったサザ(ウガリ、シマ、パパとほぼ同じかな)であるが、米をけっして食べないわけでもない。米はいつでもミリーミールより若干高価で、お客様が来たとき、祭事のときなど特別なときに食べるケースが多い。(もっとも都市部ではもっと米が一般的ではある)
換金作物としてネリカを生育することができたら、これは良い自立支援プロジェクトにもなる。
しかし、そこへ行き着くためには、マーケティングの問題だけでなく、知識や技術、インプットの問題、灌漑設備の問題、精米する設備の問題などなど、たくさんの課題がある。

ここで実験されているネリカは陸稲である。

これがジンバブエで普及するとなると道は遠いけれど、他国で成功している例もあることだし、ジンバブエでもいつか将来的にはうまくいくかもしれない。
ただ現在は、その前に考慮すべき問題が山積しているというわけだ。まず、その日のメシなのである。そして、明日の給料なのである。


ちなみに今日、閣僚再編で財務大臣が外れてしまった
あらら。
新しい財務大臣は、前外務大臣の弟(だっけ?)サミュエル・ムンベンゲグウィ。
どうなりますことやら。詳しくは新聞記事を。大臣大交代。
ニッポンの某大臣も、そろそろ交代?


っていうか、ここにこんな長文書いてる場合じゃないわけ。
ああ!お持ち帰り仕事!ちゃんとお料理つくって(茄子と鶏肉の煮付けと温野菜のサラダ、白いごはん!今日、米のこと考えていたから)のんびり食ってる場合じゃないわけ。
週末のブラワヨ旅行までに、片付ける…ゾ!

読んでくださり、感謝。