7de61460.jpg『あふりかくじらの自由時間』というメールマガジンをはじめて、この2月で7年目に入った。

最初、エディンバラ大学大学院で修士課程に入り、アフリカ研究センターというところにいたが、このとき日本の友人等にいちいち近況報告のメールを書くのが面倒くさく、いっそのことメールマガジンにして一般公開してしまえ、というのがそもそものきっかけであった。

だからこれは、ささやかながら「手紙形式」ということを重視しており、さらに情報提供という意味もまったくない。わたしが感じたこと、思ったこと、日常のこと、そういうことをつれづれに書きとめ、そして誰かに語りかける。
手紙だから「読者」と呼びかけることはしないし、むろん「次号お楽しみに」などとエゴのかたまりのような表現はぜったいにしない。そして、読んでくれたことを感謝する。
読みたいひとが読んでくれ、そしてどこかわたしと共感したり何かを考えるきっかけになったり、わたしの様子を想像してくれたら、それでいいのである。そして、わたしの意識のフィルターを通した「アフリカ」や世界を感じてくれたらと願っている。

アフリカは54ヶ国で成り立っている大陸であり、わたしが見ているのはほんとうにほんとうに小さな一部。そして今、しばらくの間だけではあるが、ジンバブエという国に暮らすことができた。これからもずっとアフリカに関わっていくし、わたしは書き続けるであろう。

日本から遠いアフリカのことを、わたしの意識と日本語の文章を通して誰かが感じるきっかけとなってくれれば、そこにわたしのメールマガジンの意味が生きてくる。
わたしはアフリカ研究者だけれど、「あふりかくじらの自由時間」は個人としての感性や人生観、アフリカ観を盛り込み、個人として、あるときふっとそういうものを感じ取ってもらうことを期待している。一般の、ごく普通の日本の人々に、ごく普通の人々が暮らすアフリカというものを知ってもらいたい、あるいはそのきっかけにしてもらいたいのだと。

アフリカ研究者の、「自由時間」なのである。

野生動物や大自然、紛争や食糧難、政治的混乱やエキゾチシズムなどではない、普通の家で暮らす、サザを食べて暮らすささやかな生活のこと。ステレオタイプを助長するようなものは避けたいと思っている。こういう風景すべてが「アフリカ」なのだから、という思いが伝わってくれるといい。そして、何かを考えるきっかけとなってくれればいい。



さらに、もっと小さな「個人的なこと」やささやかな日常に切り込むために、「アフリカ」と必ずしも直接は結びつかないメールマガジンも過去何年間か続けており、これは250号を数える発行回数になっている。
この【あふりかくじら★カフェ】は、もっともっとちいさなことばで成り立っている。メッセージ性も、少し軽い目か、ときに重くてもさらりと書けるように心がけている。わたしも好んでこういうタイプのメールマガジンや誰かのウェブ日記などを読んでいる。あるときふっと、こころの底のほうにことばが染み入るように届くからだ。
すべてのことば、なんてのは無理だけれど、ふっと無防備なときに届くことばは胸を締め付けたり、あるいは懐かしい気持ちにさせたり、元気を与えたり、痛みがふっと解きほぐされたり。こういう瞬間が好きなのだ。

そしてそれは、深夜のラジオにも似ている。
しずかにDJが語ることばが、ふっと心に届く瞬間があるからだ。たったひとり、耳を傾けるラジオのこと。
【あふりかくじら★カフェ】は、そういうことを願っている。


これがわたしのメルマガ哲学、である。


*とりとめもなく。日曜日の昼下がりにこんなことを思ってみた。
メルマガ発行スタンド「めろんぱん」さんから「メルマガお誕生日メール」が来たからかもしれない。【あふりかくじら★カフェ】は4年目を迎える。



『あふりかくじらの自由時間』(月3回程度発行)

【あふりかくじら★カフェ】(週3回程度発行)