3cafe5b5.jpgゴノ中央銀行総裁が、金融政策を発表した。
記事はこちらに。(デイリーミラー紙)

ともかく、為替レート切り下げはない様子。
現在、1米ドルが250ジンバブエドルという公定レート。
しかし、闇レートでは5,000を越えている。つまり20倍だ。
ちょっとしたホテルや何かで朝食を取るとする。25,000ジンバブエドル。つまり100米ドル。破格である。

この公定レートを維持し、さらに価格統制を強化する。つまり、パンや牛乳等の食料のほか、ガソリン、各種公共料金、その他もろもろ。価格の「不適当」な「歪み」を矯正するためだという。
その後、この統制価格を修正する。これが7月からに設定されている。

どうやら、インフレは悪化するらしい。
現在、ジンバブエのインフレ率は世界一。1,281%である。
しかしこれは、戦後のドイツや、ブラジル、アルゼンチンなどといった高インフレを経験した国々と比べればまだ低いが、今日の給料が明日半分になるような経済である。今日買った食料が、明日には倍になる経済である。


新通貨導入の噂があるが、これをインディペンデント紙が先走って情報入手して報道している。
つまり、現在は「紙幣」を使っておらず使用期限付きの「ベアラーチェック」(無記名小切手)なのだが、今後は紙幣を導入するということだ。そしてその場合には、やはりデノミが行われるであろう。ゼロの切り捨てである。再び。
昨年の8月以降、どんどんゼロは増えているから。

ところで、ゴノの金融政策はとてもわかりづらい。



*写真は、最近訪れたチノイ・ケーブ。本文と関係なし。