週末に観た映画で、またも涙。。・゚・(ノД`)



たまたま通りかかって観ることにした『大統領の執事の涙』は、素晴らしい映画だった。

役者さんの素晴らしさはもちろんのこと、この映画のテーマの深さに引き込まれてしまった。

20世紀のアメリカの歴史、とくに南部の綿花畑に生まれ育った主人公が生き抜く世界は、まさに「白人」と「黒人」の二つの世界。
そこから大統領の執事までのし上がっていくサクセスストーリーということだけでなく、多くのひとが命を落とし闘い、苦しみぬいた20世紀アメリカの「人権」「公民権」をめぐるストーリーは、観ているだけで胸がいっぱいになった。

今の世界だって、確実にここにつながっているのだ。

そして、1950年代から80年代にかけての血が流されるムーブメントは、南アフリカとも協調していくのはあまりにも有名なところ。(まさに作家ベッシー・ヘッドが生きた時代)

アパルトヘイトは南アフリカだけのものだけれど、わたしが関わってきている南部アフリカはおよそ似たような人種主義の歴史をたどっている。
とくにジンバブエは、もちろんいまでも土地問題だけではなく社会全体がその問題を抱えている。

アメリカだって、もちろんそうだろう。

その意味で、このようなひとりの人間のサクセスストーリーを通じて実にリアルに描く映画は、その社会を築いてきた礎は何だったのか、いまだに根深く残る問題は何だったのかを直接的に思い出させるという意味で、非常に意義深い。




そして、彼と息子との関係と愛の物語であるということも、世界中で抱えられる大きな「人種」「人権」という社会課題を個人レベルにまで落とし込む。

とても強烈だ。


そして、たくさん泣けたけれども、いろんな気持ちがわいてきた中でも、やはりアフリカに関わってきて、とくに南部アフリカに関わってきて心から良かったと、なぜか感じる時間でもあった。


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ちなみに、キラキラ光る素晴らしい才能を見せてくれた息子役のDavid Oyelowoというひと。

彼自身、ナイジェリア系でイギリスに生まれ、家族とともにナイジェリアに戻るもその後、イギリスで俳優として成功するというキャリアを持つ人で、彼自身、「白人」「黒人」の二つの顔のはざまで生きた波乱に満ちた人生を送っているひとだったのだ。

この映画に込めた思いは、とても特別なものだったろうと思う。

David Oyelowo: An actor's life



そしてなんと、この俳優さんがボツワナのセレツェ・カーマの実話に基づく映画でセレツェを演じるのだそうだ!

セレツェ・カーマは1966年ボツワナの独立時に初代大統領になったひとで、その民主的で穏健な政策への支持者は多く、人気がある。
もともとングワトの王族出身の人で、40年代ごろに英国留学し白人の英国人女性と結婚する。
もちろん当時、隣国の南アフリカではアパルトヘイトまっただ中であり、独立前のベチュアナランドでも王族が異人種間の結婚をするなんてとてもセンセーショナルで、大いなる反対にあった。

結局、ベチュアナランドに帰国してボツワナを独立へ導き、その発展の礎を築いた。
今では、ダイヤモンドが採れ、汚職も極端に少なく安定したボツワナの優れた民主化は、この人が切り開いたと言える。
(今のボツワナ大統領はセレツェの息子のイアン・カーマ。もちろん民主的に選ばれている)


そして、同じく白人の母、黒人の父を持ち南アフリカに生まれ落ちたベッシー・ヘッドは、このセレツェにも大変敬意を表している。(と思う)

彼女の作品Maruなどは、まさに王族が当時タブーとされていた異人種間の結婚をする話だ。

またBewitched Crossroadsという作品は、このカーマ一族を中心としたボツワナの歴史を非常に細かく調べ上げ描いた作品である。
(わたしがベッシー・ヘッドおたくであるように、ベッシーはカーマおたくだったのだ。ちなみに、わたしはこの作品を題材にエディンバラ大学の修士論文を書いていますが、たまたま古本として入手したその本がなんとベッシーのサイン本であったということは「あふりかくじら史」のなかではかなり有名です


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‘The Butler’s David Oyelowo To Play Exiled Royal Seretse Khama In ‘A United Kingdom’



こんな、わたしにとっても縁のあるすばらしいひとの人生が映画化され、それをあの俳優さんが演じるとは!

カンゲキシマシタ。。・゚(゚`Д)゙


マンデラ大統領を題材にした映画も観たけれど、やはり映像にすると思いがダイレクトに伝わる気がして、インパクトおおきくて、そして、・・・泣く。


セレツェ・カーマの映画、早く観てみたい。



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