『あふりかくじらの自由時間』

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2007年03月

孤立化するジンバブエ。

連日多くのことがある。

まず、スーパーマーケットやNRZ(National Railways Zimbabwe)が爆破されたとのニュース。これは、政府系プロパガンダ紙の「ヘラルド」は「MDC支持者による」犯行であるとしている。しかしながら、真相はわからない。

今日、27日(火)、11日のSave Zimbabwe Campaignの集会時に撃たれて死亡した活動家Gift Tandareの葬式が執り行われた。速報でメールが入ったが、この葬式の直後、MDC党員が拉致されたとの情報がある。未確認なのかもしれないが、今後、色々なことが明らかになってくるはず。

英米は、ジンバブエに対して非難を強めている。
ジンバブエ問題を国連安全保障理事会の議題として上げようとする動きがある一方、一部の国はこれに反対している。
しかしながら、これまでジンバブエに対して強い態度を見せることのなかったSADC諸国は、少しずつ強い態度を見せるようになってきている。(たとえば、ザンビアなど。ムワナワサ大統領はジンバブエを「沈み行くタイタニック号のようである」と述べている)
つまり、これまでの「味方」が減ってきている。
そして、今週後半SADCの会合でもジンバブエ問題がテーマに上がることになりそうである。タンザニアのキクウェテ大統領は、ハラレとロンドンの対話の仲介役を担っている。これは、昨年から頓挫していたものである。

一方でムガベ大統領は、2010年までの任期延長がかなわず、来年2008年の大統領選挙実施に踏み出すことになりそうである。
これで何らかの工作が行われてムガベ大統領が再選されれば、さらに5年の任期延長となるわけである。
しかしながら、与党ZANU-PF内でも分裂が明らかな今、ムガベ大統領への支持は確実に減っていると見ていいだろう。つまり、国際的にも国内的にもということである。
これで、2008年の大統領選挙への立候補を断念させようという動きもある。ムガベ大統領は、もちろん立候補する気であろうが、もし再選されれば90歳になってしまうのである。そんな国家元首、他に例があったかは知らないが。


あきらかにジンバブエは非常事態に陥りつつあると見て良いであろう。
Save Zimbabwe Campaignを主導しているChristian Allianceのヌーベ司教は、政府との平和的な戦いを宣言している。ムガベが退任し、レジーム・チェンジが行われることを望むとはっきり述べている。ジンバブエのインフレ率は、4,000%であり政府はそれを隠している、とも。(政府発表は年率1,700%)

日々、小さなテロまがいの事件と、警察により解散させられる集会などが続いている。これがどんどんエスカレートする可能性は高い。
4月に入るとZCTU(労働組合)のステイアウェイが予定されている。これを機に、また大規模なデモが起きる可能性も否定できない。治安当局は、ムバレやチトゥンギザなど、MDCの集会が行われるハイデンシティ・エリアでの「Rally」(結集)を禁止している。しかし、MDCは明らかにそのような禁止令などに従わない勢いである。

大統領選挙まで、まだ少し時間がある。

警察が、街をうろついて緊張感が高まっている。

生命(いのち)のメッセージ。

仕事でくたびれきった午後、思わずデスクに突っ伏して目を閉じた瞬間、流しっぱなしにしていたNHKのニュースが特集を始めた。

早稲田大学の卒業式。思わず、はっと顔を上げた。
そう、早稲田大学。「あのひと」は卒業したんだ。
わたしの知っているあのひとの顔が、テレビに大写しになる。名前が出る。

若い学生たちに囲まれて、彼女はほんとうにいい笑顔をして笑っていた。
なんだか、一瞬時空を越えて色んなものがよみがえってわたしの上へ降ってきた。

零、君のお母さんは大学を卒業したんだね。
君が入学して、そして卒業することができなかった、早稲田大学。
あのあと君のお母さんは、大学に入学したんだったよね。


19歳だった君が突然の交通事故でこの世を去ったあのショックを、わたしは忘れることがない。あれからもう7年なんだよ。

初めて会ったときの君は、16歳の高校生だった。
出会いは覚えている?
わたしが福祉研修旅行というスタディツアーでスウェーデンに行ったすぐあとだった。1997年のこと。
わたしは、自分より一回り上の女性とスタディツアーで出会い親しくなった。帰国後、彼女を通じてほんとうに偶然出会ったのが君だった。わたしは20歳だった。

零―…。

四人で集まってお茶を飲んで、スウェーデンについて語り合った。
君は、スウェーデンに留学するつもりだったんだよね。そしてわたしたちとの偶然のめぐり合いがあった。

でも、君は終始つまらなそうな無愛想な顔をしていたね。よく覚えてる。
まだ高校生だったし、そしてきっと年上の人たちの話に、最初なんだか拒否感を覚えていたように感じた。
だけど、時間がたつにつれて夜になると、君はどんどん打ち解けてきた。
そして、わたしの年上の友人の話を、目を輝かせて聴いていたよ。彼女はとても独立心の強いひとで、そしていつも新しいことに挑戦して自分の人生を勢い良く切り開いていた。わたしがひかれていた彼女のその魅力に、君の心がひらいてきたんだよ。
彼女が一瞬席を立ったとき、二人だけになったとき、わたしは君に言った。
「彼女、ほんとにすごいでしょ」という意味のことだったんだと思う。

君は、はい、と心から言って、微笑んだ。
ほんとうに、はにかむように微笑んだ。
あの表情、ずっとずっとわたしの脳裏に焼きついているんだよ。
君が笑った、って。心に届いたんだ、って。
君は、この出会いでほんとうに変わったんだ。
すごく圧倒されて、そしてあたらしい世界をみたんだ。


あのときおしゃべりをしすぎて夜遅くなったね。終電に間に合った、とほっとした表情をして、ホームに消えた君の姿を見たのが、ほんとうに最後だった。



スウェーデン留学に行ってからハガキをくれたね。
わたしも書いたと思う。いまでもわたしの古い手帳には、君が書いてくれた君の実家の住所が残っている。君の手書きの。


君が帰国してきて、大学に入って。
あの2000年という年は、忘れない。

君のお母さんが「生命のメッセージ展」というアート展を始めた。
その知らせを聞いて、わたしは君の死を知った。
ほんとうに、ショッキングな死を。

あの展示会を、良く覚えている。
君の等身大パネル写真。お母さんの書いたたくさんの詩。赤い糸。
もう、胸がいっぱいで、息が苦しくて。
君の笑顔で、あたまがいっぱいになっていった。

お母さんの詩、怒りと哀しみと憎しみに満ちていた。
すごく苦しかったよ。ひどい事故だったのだもの。ニュースで何度も取り上げられていた。あのひとの署名活動が、悪質な交通事故加害者への処罰を重くすることに成功した。

でも、あのとき、目に涙をためながら苦しみのなかに生きていた君のお母さん。
その詩は、ほんとうに辛いものだった。見ていてあまりにも痛々しくて、わたしは君のお母さんに何も言ってあげることができなかったんだよ。

零と、零のお友達は、その事故で一緒に旅立ってしまった。
19歳だったふたりのために、お母さんは小さな素焼きの人形をたくさん用意した。世界中を旅してみたかった二人のために、この人形を外国に連れて行ってください。そして、写真をとって送ってくださいね、って。
数ヵ月後、アフリカ研究の修士号をとりにエディンバラ大学に留学したわたしは、うつくしく歴史あるその愛する街を見下ろせる丘の上に、君の人形をそっと置いた。零─…、君に見せてあげたい景色だよ、って。
お母さんはわたしの手紙に返事をくれた。
「零のぶんまで、がんばってください」



わたしは、お母さんのあの辛そうな顔しか見ていなかった。

だけど、見て。
いま、テレビに映っているあなたのお母さんは、なんてすてきな笑顔なんだろう。
君はきっとほんとうにこういっただろうね。
「共子さん、こんどはあなたの人生を生きなよ」

涙が出そうになったよ。
あなたのお母さんの、すてきな姿を見て。


ねぇ、零。わたしは生きている。
去年わたしが交通事故に遭ったとき、どれほどあなたのことを考えたろう。
南アに飛んで、大きな病院に入院して、全身麻酔をかけて手術をした。
わたしは生きているよ。ねぇ、あのとき死ななかった。あのひどい事故で。車がぺしゃんこにつぶれてしまったのに、わたしは生きていた。

病院で、ずっとずっと、ぐるぐるとあなたの笑顔が回っていた。
生と死の幻影みたいなものにうなされ、フラッシュバックをなんども経験した。血の気が引いた。身体がふわりと浮いて、そして沈むように。

あなたの死とわたしの生の間に、はたしてどれくらいの違いがあったのだろう。それを思うと、何だかもうめちゃくちゃに泣きたくなった。
ほんとうに枯れそうなくらい、涙が出たよ。ずっとずっと泣いていた。

わたしの身体に傷は残っている。
でもわたしは今、こうしてジンバブエで仕事をしているんだよ。
そして、何年もたった今、ニュースであなたのお母さんをみている。

そして懐かしい君の写真を、NHKで見ている。
あのときの笑顔を思い出しながら、ここジンバブエで。


わたしは、わたしに与えられた命を精一杯生きる。
アフリカで、生きる。



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生命のメッセージ展」メインサイト

*零のお母さんのことは、映画になったそうです。
『0(ゼロ)からの風』

ヒーリング・ダンス。

昨日、午前中にショッピングをして、ひとりで映画を観て、家に帰ったら小さな誰かのシルエットがあった。
どこから迷い込んだか、ほんとうにほんとうに小さなハチドリ…なのかな。
きれいな赤い色。
わたしの手のひらよりもずっと小さな身体。どこからか迷い込んで、そしてわたしの部屋から出られなくなって、窓から外を見つめて小さく鳴いていました。


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今日は、元気です。
いろいろなことがありますが、ともかく、わたしはこのジンバブエにいる限りは書くべきことがたくさんあるし、書かなくてはならないのでしょう。


今月、念願のダンスを始めました。
小高い丘の上にあるすてきなおうちのテラスでやります。
沈み行くうつくしい夕日を眺めながら。この国の夕日はほんとうにうつくしい。

ほんとうに、自由に流れるように身体を動かしていくダンスは、子どものころ長いことクラシックバレエのレッスンを受けてきたわたしには新鮮で、そしてほんとうに楽しいものでした。
心が癒されていくのがわかるのです。ほんとうにスピリチュアルなもの。


いわゆる、ベリーダンスです。
セクシーな観光客向けのものではなく、もっと宗教的で神聖で、そしてスピリチュアルな癒しを感じます。
子どものころ、クラシックバレエの発表会で毎年のように踊った『くるみ割り人形』のなかにあった「アラビアの踊り」というのにあこがれていたことを思い出しました。
あれは、きちんとしたバレエ団員であるクラスの先生にしか踊れない踊りで、少女のわたしには無理だった。でも、あれは、少女時代のわたしの心にいちばん響いた踊りだった。

レッスン中、思わず微笑を浮かべてしまうくらい、わたしは幸せを感じています。そうすると、仕事や他のこともうまくいくようになってきます。…きっと。

解放されていく感じ。
こういう癒しって、自分だけの精神的なものって、大切なのだなと思います。



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ヴェールと、思わず買ってしまったコインのブレスレット。

暴力の行く末は。

59cf36bf.jpg少しずつ、少しずつ。
逮捕者が増え、暴力が増えている。そして政府の態度は頑なである。
これから何が起きるのか。

あるひとつのきっかけさえあれば、この国民は爆発するであろう。
口を開けば皆、そういうことを言う。
そしてこの、経済状況。

想像できますか。
闇レートはもう、1米ドルあたり20,000ジンバブエドルに達しそうです。
もちろん公定レートは250ジンバブエドルです。

ムガベ大統領が代われば、何が変わるのかと言うと、それは何もわからない。


一連の暴力の件、メルマガに書いた。
こちらもご参照。

ジンバブエの非常事態か。

ずっとこのページがひらけなくて苦労していたが、ここでやっとひらけた。

6日、ジンバブエのハラレの郊外でひどい交通事故があった。早朝、バスが電車と衝突、33人乗りのところ60人以上乗っていたというが、そのうち40人あまりが死亡。
バスはスピードを緩めず線路を渡り、しかもラジオが大音響でかかっていたとのこと。あまりにも恐ろしく痛ましい事故である。
バスの交通ルールを守らないいい加減さ、整備不良なのは日常茶飯事と化しているが、いつこのようなことがおきてもおかしくない。
もはや原形をとどめていないバスのまえに、たくさんの遺体が並べられている写真がヘラルドのトップに載っていた。

先週の日曜日には、教会組織、野党、市民団体などの<Save Zimbabwe Campaign>が行った集会に警察が入り、多くの野党党員や活動家を逮捕した。そして、激しい暴行を加え大怪我を負わせた。一人が銃弾を受けて死亡。
怪我を追った人間に適切な治療すら与えず、弁護士との面会すらさせてもらえずに拘置した。
MDC党首のチャンギライを含む。
チャンギライは大怪我をして頭に傷を負い顔が腫れ、脚は引きずっている。

とうとうジンバブエでもこのようなことが起きている。
もはや限界なのかもしれない。

野党系のニュース等は「平和的な集会」を襲撃した政府を激しく非難し、欧米諸国は即刻、警察による暴力を非難する声明文を出した。
そして、政府プロパガンダ紙は、とっても暴力的な野党の集会をとりしまり、かつこれを「違法な」制裁を強化するチャンスとしようとしているなどとして欧米を批判している。

これもやがて崩れる。
ジンバブエで、これ以上の血が流れないことを望む。

Rupurara Moon
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横山仁美
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